書籍

産業保健と看護2018年春季増刊号として、若手研究者の会世話人一同が執筆に関わった著書が、メディカ出版より出版されました。

健診データ、ストレスチェックデータ、長時間労働面談実施状況など、産業保健の現場はまさに「データの宝庫」。しかし、データのまとめ方に不安を持っている方が多いことは、これまで若手研究者の会が行ってきた自由集会やシンポジウムの経験からも実感していました。

この本は、これまでデータをまとめたことがない、こんなまとめ方でいいのか……と疑問を持っているビギナーでも、データの集計から見せ方、提案の方法までわかるようになる!と自信を持って言える一冊です。

オールカラーで、イラストやグラフを多く取り入れることで、内容がスッと頭に入ってくるような本を目指しました。

この一冊があれば、人事や経営層を納得させる資料作りも、学会発表も、論文発表も、ぐっと洗練されたものになるはずです。ぜひお手に取ってご活用ください。

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メディカ出版のページでは、立ち読みもできます

目次

【第1章 データをもとに産業保健活動の質を高める】
◆1 産業保健活動の質を高めるロジックモデルとPDSA
◆2 企業をうなずかせる産業保健のデータの活用法 ~職場のデータを使ったPDSAサイクルの回し方~
◆3 経営者や人事労務が産業保健職に期待するもの

〔コラム〕
(1)データを加工して意味をもたせる
(2)データで示すことで、社内での発信力を高める
(3)無料で使える統計ソフト「R」

【第2章 若葉さんと学ぶ! データ活用きほんの「き」】
◆1 データの集め方
◆2 データのまとめ方(1)統計分析の基本
◆3 データのまとめ方(2)エクセルを使ったデータ活用
◆4 データの見せ方、伝え方

〔コラム〕
(4)アンケートの信頼性・妥当性
(5)アンケート回収率や有効回答率を上げるには?
(6)性別や年齢の影響を考慮した解析:多変量解析

【第3章 若葉さんが聞く! 教えて! あなたのデータ活用術】
◆1 健康診断データの活用と見せ方
◆2 ストレスチェックデータの活用と見せ方
◆3 ストレス軽減対策「いいね!」シールの活用
◆4 職場環境改善の効果の見せ方とさらなる改善
◆5 健康教育の効果のまとめ方・見せ方
◆6 運動イベントの効果のまとめ方・見せ方
◆7 転倒事故防止のための調査と対策
◆8 コラボへルスにおける経営者の心に響くデータ提示法
◆9 人事・会社を動かす情報の伝え方のポイント

〔コラム〕
(7)統計解析のさらなる勉強方法を伝授!

【第4章 若葉さんが挑戦! 学会発表を目指そう】
◆ 日々の活動を良好実践事例(GPS)としてまとめてみよう
◆ 学会発表前に
◆ 学会発表でのポイント

〔コラム〕
(8)一般化可能性と研究の限界
(9)論文を書き上げるための5つのポイント
(10)先輩産業看護職からの応援メッセージ